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- > 冬に出るフケの原因と対処法。頭皮の乾燥を防ぐポイント
冬になると、フケが出て悩む人も多いでしょう。
黒などの暗い色の服にフケが落ちると、目立ってしまいます。パラパラと落ちる白いフケは、清潔感があるようには見えませんよね。
外も部屋も乾燥する冬は肌だけではなく、頭皮も乾燥しやすい季節です。頭皮が乾燥すれば、フケが発生しやすくなります。「毎年冬になるとフケに悩まされる」という人もいるかもしれません。
そこで今回は、冬のフケを改善するための対処法をご紹介します。フケのない、健康できれいな髪を目指しましょう。
冬の乾燥で出るフケは、乾性フケと呼ばれます。細かく白いフケで、手で払うとパラパラと落ちるのが特徴です。
乾性フケは乾燥して剥がれ落ちた頭皮の角質なので、乾燥する秋や冬に出やすくなります。乾燥肌の人やアトピー性皮膚炎の人も出やすいとされています。
しかし冬のフケは乾燥だけではなく、他にも考えられる原因があります。ここでは冬にフケが出る原因をお伝えしましょう。
乾性フケは乾燥によってできるため、乾燥する冬に増えやすくなります。頭皮や肌に適している湿度は60〜65%といわれています。
ところが冬は湿度が低く、60%を下回ることもあります。つまり冬は頭皮が乾燥しやすい時期が長く、角質が剥がれ落ちてフケが出る可能性が高まるといえます。
肌が生まれ変わるサイクルのことをターンオーバーと呼び、頭皮もターンオーバーを繰り返しています。ターンオーバーが正常なら、角質はほとんど見えない小さなフケとなって落ちます。
しかしターンオーバーが乱れると、目に見える大きさのフケが出てきます。
外も部屋も乾燥しやすい冬は、ターンオーバーに影響を及ぼすとされています。乾燥で頭皮のターンオーバーが乱れた場合、頭皮環境が悪化して毛穴に角質が詰まり、フケが出やすくなります。
頭皮のターンオーバーの乱れはフケ以外にも、ニキビや炎症などの原因になることもあります。
冬になり寒くなると、体が冷えますよね。頭皮が冷えると血液の流れが悪くなります。
血行が悪くなればターンオーバーが乱れ、頭皮の皮脂の分泌量が少なくなり、乾燥してフケが出る状態に近づきます。
また、血行不良は髪に栄養が届きにくい状態になってしまいます。
シャンプーもフケの原因になることがあります。冬は熱めのお湯を使い、髪を洗う人も多いでしょう。
しかし40℃以上のお湯は頭皮の皮脂が落ち、乾燥する可能性が高まります。シャンプー時のお湯は38℃前後が適温とされているので、寒い冬でも熱いお湯は禁物です。
また、フケが出るとシャンプーで取り除こうとする人もいるかもしれません。
このようにシャンプーすると、必要以上に皮脂を洗い流してしまいます。皮脂は頭皮を守るバリアの役割を担っており、洗い流し過ぎると頭皮や髪のトラブルの原因になります。
冬のフケは乾燥によるターンオーバーの乱れや、血行不良などが原因で増えやすくなります。
冬は暖房を使うことにより、部屋も乾燥しやすくなります。フケを減らすためには、乾燥を防ぐのが大きなポイントです。
ここからは冬のフケを改善するためのヘアケアや、フケを減らすために気を付けたいことなど、具体的な対処法をご紹介します。
使っているシャンプーでフケが出たり、悪化したりすることがあります。
こういったシャンプーは必要な皮脂まで落としてしまい、乾燥がさらに進行する恐れがあります。フケを治すためには洗浄力が低く、低刺激のシャンプーを選びましょう。具体的には
などがおすすめです。シャンプーを変えて頭皮環境が改善されると、フケの量が減る可能性があります。
フケが気になり、1日に2回以上髪を洗っている人は要注意です。髪を洗い過ぎると水分や油分が奪われ、頭皮が乾燥する可能性が高まります。
シャンプーは1日1回以下にし、改善しない人は2日に1回は髪をお湯だけで洗って様子を見るようにしてください。
髪を洗う際は爪を立てず、優しく洗いましょう。指の腹で優しくマッサージするように髪を洗うと、頭皮への刺激も抑えられます。
また、冬は熱いシャワーを浴びたくなりますよね。しかし前述した通り、シャンプーで使うお湯は38℃前後が適しています。フケを改善するためには、お湯の温度にも気を配りましょう。
シャンプー前にブラッシングをすると、
が取れやすくなり、フケの改善につながります。汚れを事前に落としておけば、シャンプーの泡立ちが良くなり、髪を洗う時間も短くて済みます。
ブラッシングは頭皮のマッサージとしてもおすすめです。髪をとかすとブラシが自然と頭皮をこすり、程良い刺激になります。血行促進の効果が期待でき、フケ予防にもつながります。
シャンプー時やお風呂上がりに頭皮をマッサージすると、血行の改善が期待できます。
頭皮の血行が促進され、ターンオーバーの改善にもつながります。
道具不要で、シャンプーをする際にもできるのでおすすめです。フケを減らすため、入浴時の習慣にしてみてくださいね。
いくらシャンプー選びや洗髪に気を付けていても、ドライヤーの使い方を間違っていればフケが出やすくなります。
髪が濡れたままだと風邪をひきやすいため、丁寧にドライヤーを当てる人もいるかもしれません。冬場に髪が濡れているとより寒く感じますよね。
ところがドライヤーの熱を当て過ぎると頭皮が乾燥し、乾性フケが発生しやすくなります。髪や頭皮に必要な水分まで奪ってしまい、乾燥を招くためです。
ドライヤーを正しく使い、フケを防ぎましょう。
ドライヤーの熱を1ヶ所に集中して当てると、頭皮の乾燥の元です。くれぐれも注意してくださいね。タオルドライ時は髪を強くこすらず、優しく頭皮を拭きましょう。
冬のフケは乾燥が大きな原因です。オイルまたはローションで頭皮を保湿すれば、フケの改善が期待できます。
シャンプーの前にオイルやローションを塗る場合は、次のように使ってみてください。
シャンプー後にオイルやローションを使う場合は、タオルドライした後に塗るのがおすすめです。髪を保護してドライヤーの熱から守り、乾かした後も保湿してくれます。
フケ対策には
などの頭皮に優しい植物性のオイルや、頭皮用のローションをおすすめします。乾燥しやすい冬、顔や腕などを保湿するように頭皮も保湿してあげましょう。
暖房を使う冬は、湿度が非常に低くなっている場合があります。湿度が低いと部屋が乾燥し、頭皮も乾燥しやすくなります。
お伝えしたように、頭皮には60〜65%程の湿度が適しています。加湿器などで湿度が下がるのを防ぎましょう。
冬の室内は20〜40%程まで湿度が低下することもあります。頭皮が乾燥するとフケが出やすく、湿度が低い所で過ごして乾燥がさらに進むと
などを引き起こす可能性もあります。
頭皮や髪のトラブルを防ぐため、部屋の湿度を下げないように気を付けましょう。
冬にフケが出て、様々な対処法を試しても改善しない場合には、病気が潜んでいる可能性もあります。皮膚科で受診し、医師に診てもらいましょう。
フケを伴う病気として、次のような症状が挙げられます。心当たりのある人は早めに診察を受けましょう。
尋常性乾癬(かんせん)は皮膚が赤く、盛り上がるようにして腫れます。銀白色のかさぶたが付着し、フケ状になって剥がれ落ちます。
ひじや膝など体のいろんな部位で発症し、頭皮に現れる人もいます。頭皮は乾癬が現れやすい部位の1つで、まず最初に頭皮で発症するケースもあります。
乾癬を発症する原因は、完全には解明されていません。
などが原因とされています。なお、かゆみは個人差があり、かゆみがない人もいれば強いかゆみを感じる人もいます。
頭部白癬(はくせん)は別名「しらくも」とも呼ばれ、頭皮が白癬菌に感染して引き起こされます。感染症で子どもに多いといわれていますが、大人でも発症することがあります。
などの症状が特徴で、フケのようなものが落ちる場合もあります。
白癬菌が頭皮で繁殖して大量のフケが出たり、かさぶたができたりすることもあるようです。かゆみがなく、自覚症状がない人もいます。
乾燥していなくてもフケが出る人もいます。皮脂の分泌が過剰になり、脂漏性皮膚炎を発症するケースです。
脂漏性皮膚炎は顔や脇の下などに生じ、頭皮で発症するとフケが出ます。
皮脂がよく分泌される所で発症し、季節によってフケが増える場合もあります。1年中発症する可能性があり、中には秋から冬に症状が悪化する人もいます。
皮脂が異常に分泌して引き起こされ、ストレスやビタミン不足、生活リズムの乱れなどが原因だと考えられています。
冬は外の空気だけではなく、部屋も乾燥しやすくなります。冬に出るフケは、乾燥が原因であることがほとんどです。
暖房を使うと湿度が下がり、頭皮の乾燥を招く可能性も高まります。加湿器などで適切な湿度に保ちましょう。
また、刺激の強いシャンプーを使ったり、ゴシゴシと力を入れて髪を洗ったりすると必要な皮脂まで洗い流してしまいます。皮脂が減って頭皮が乾燥すれば、フケが出る可能性は高まります。くれぐれも余分な刺激は控えてくださいね。
冬は頭皮が乾燥し、フケが出やすい季節です。湿度やシャンプーなどに気を配り、きれいな髪をキープしましょう。